社屋
現代は世の中が高度な成熟社会になって物の充足から心(精神)の充足時代に入り、精神充足商品として提灯が見直されつつあるようです。
一般的にはまずお盆の13日に迎え火をたき、16日に送り火をたきます。13日に迎え火によって我家にお迎えしたご先祖に精霊を再びあの世にお送りするための案内として用いた道しるべが16日の送り火で京都の大文字焼や長崎の精霊船が有名です。
亡くなったご先祖の精霊には提灯や火籠の火が見えるはずもありません。
しかし何とかして迷わずに家まで戻ってきてくれる様にという古代の人々の願いから生まれたこの風習には、人間の美しい心がこめられているのではないでしょうか。お盆はもともと先祖に供養し仏様に感謝する行事であるが先祖供養は本来お盆や、お彼岸の日だけでなく毎日行うべきなので、先祖供養の仏具である盆提灯をお盆以外の日に飾っていても一向に差しつかえありませんし、むしろ提灯という形式を通じて供養の心、感謝の心が助長されることは大変喜ばしいことと思われます。